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言葉とは何か?

先日、NHKの教育テレビ、「Q〜私の思考探求」という番組で、「言葉とは何か?」をテーマにある大学教授と芸人が対談をしていました。(この番組、かなり優れものです!)大学教授は、「言葉とは、連続する事象を分節化し、それに名前をつけたもの」という定義をしていました。例えば、「雨」でも、大雨、小雨、霧雨など、降る量によっては表現が変わり、季節によっても春雨、秋雨など様々な表現がある。これは、雨という事象を、ある『範疇』で切り取って、そこに名称を与えていることになる――つまり、範疇化が細かければ言葉が沢山生まれ、範疇化がおおざっぱだと言葉もおおざっぱになるというものです(わたしの説明もかなりおおざっぱですね)。

「自分の今の気持ちや状況を正確に伝える言葉がない」から、人は細かい範疇化をして言葉を作りだしているのだというのです。「山の端」は山の稜線、「山際」は山の稜線に接した空、といった感じでしょうか。振り返ってみると、私も相手にこの事象を伝えるためにどう表現したら良いか、と考えることがよくあります。言いたいことが伝わらないもどかしさを感じることもしばしば……。若者が様々な言葉を生み出していくのも、この共通言語があれば、気分を共有できるからなのかもしれません。おいしいものを食べて、「ヤバイ!」の一言でその気分は伝わってきますよね。イマドキの子の言語感覚はすごいな、と思います。

ただ、安直な共通言語は、自分が本当に伝えたいことを見えなくしてしまうような気もします。言葉は物を書く人にとっては大切な道具です。切れ味の良い道具にするためにも、自分の「範疇化の細かさ」を点検してみるものいいかもしれませんね。


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