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『聞き書き』のススメ

「限界集落」という表現を最近よく目にする。
過疎化によって人口の50%が65歳以上の高齢者となり、行事や冠婚葬祭などの社会的共同生活が成り立たなくなってしまった集落のことをいうそうだ。

和歌山県那智勝浦の旧色川村の小阪集落も限界集落で、現在28世帯で住民は約50人、平均年齢72歳の超高齢地区である。
そこに、関西の大学生11人が1週間滞在し、村のお年寄りから、山村の歴史や暮らしについて聞き書きをして、「むらの教科書」という一冊の資料にまとめた。

失われていく山村の生活を記録する貴重な資料になるのだろうが、注目したいのは、聞き書きの作業を通して、お年寄りと学生たちが「得た」ものだ。

昔の記憶をたどりながら、「話す」「伝える」という行動はお年寄りにとって、自分たちの存在意義を再認識し、活力を取り戻すきっかけとなるだろう。若者たちは、身近な生活を知恵と知識で豊かなものにしてきたかつての日本人の暮らしぶりに、新たな価値を見出すに違いない。

「聞き書き」はジャーナリズムの原点とも言える作業だ。聞いた話をまとめて、伝える。何かを書きたい、文章で何かを表現したいと思っている人は、是非、身近な人から話を聞いて、まとめてみたらどうだろう。同じ話が、「聞き手」によって全く違ったものになる。それが面白いところだ。話し手の個性と聞き手の個性が化学反応を起こして、新しいものが生まれるのだ。

おじいちゃん、おばあちゃんが健在な方は、「聞き書き」をして、是非、「本」にまとめてみることをオススメしたい。(親には聞けないことでも、おじいちゃんやおばあちゃんには意外にすんなり聞けるかも…それもまた良しです)



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